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地熱貯留層探査技術坑井掘削における不確実性リスクの低減に向けて、
地熱貯留層探査技術の開発に取り組んでいます。

反射法弾性波探査概念図

地熱発電に利用する蒸気や熱水は、地熱貯留層と呼ばれる地下の岩盤の断裂(割れ目)に貯まっています。現在の地熱探査では、地下構造を推定するための手法として重力探査や電磁気探査が一般的に用いられていますが、これらの分解能の限界から、坑井掘削のターゲットとなる断裂の位置には不確実性があり、想定していた断裂を見つけることができない例が散見されます。

実証調査における弾性波の発振作業の様子

当技術開発では、断裂の位置をより正確に把握するため石油探鉱の分野で進歩の著しい弾性波を用いた探査手法を応用。重力探査や電磁気探査など他の手法を含めた系統的な探査手法を確立することで、地熱貯留層構造の把握精度を高め、地熱開発に伴う地下リスクを低減させることを目的としています。

本技術開発は平成25年度から実施しており、弾性波を用いた探査手法を地熱探査に応用する上で解決すべき技術的な課題を抽出したうえで、平成26年度からの2年間を「地熱貯留層探査技術」フェーズ1と位置づけ、鹿児島県指宿市において3次元反射法弾性波探査を中心とした実証調査を実施いたしました。

この成果を踏まえ、平成28年度以降の2年間をフェーズ2として、他の物理探査データとの統合解析を含めた総合的な解釈作業を行い、地熱貯留層構造を高精度に把握する探査手法の確立を目指します。

実証調査における受振器設置作業の様子

本技術開発の成果は、弾性波探査を地熱探査に導入するためのガイドラインとしてとりまとめ、高精度探査手法の普及に向けて広く公開する計画です。なお、実証調査にご理解ならびにご協力をいただいた地元指宿市をはじめ関係者各位にお礼申し上げます。

地熱貯留層探査技術開発の流れ