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地熱貯留層掘削技術貯留層掘削の作業期間短縮と作業コスト低減に向けて、
PDCビットの開発に取り組んでいます。

JOGMECは、地熱井の掘削において汎用性のある高速・長寿命の掘削ビットを開発し、より安価に地熱井の掘削を可能にするため、平成27年度から平成29年度までの3年間にわたって、室内実験やフィールド実験を通じ地熱井での耐久性・掘進速度に優れた実用的なPDC※ビットの研究開発を行っています。
※PDC:Polycrystalline Diamond Compact(多結晶ダイヤモンド焼結体)

軟〜中硬岩用6-1/4” PDCビット
「写真提供:株式会社クリステンセン・マイカイ」

30,000キロワットの地熱発電所建設には、一般には250億円以上の資金が必要とされます。このうち約70億円は地下の調査や探査に要するコストで、その大部分は坑井掘削のコストになります。この坑井掘削のコストを削減することができれば、地熱開発の促進に大きく寄与します。

坑井掘削のコストを削減するには、掘削作業を短期間で仕上げることが肝要であり、そのためのひとつの解決策としてPDCビットの開発があげられます。

すでに石油開発分野ではPDCビットは実用化されており、従来から用いられているローラーコーンビットと比べ掘進速度も速く、ビットライフも長いという特徴があります。しかし、この石油開発用のPDCビットは、地熱井の掘削にマッチする場合としない場合があり、汎用性のあるPDCビットの開発が必要です。

地熱用PDCビット開発の目的と石油用PDCビットでの実績

深度2,000メートルの地熱井を想定した場合、本技術開発によるPDCビットを用いることで作業期間(約100日)は6〜20日程度の短縮を見込むことができ、これによって掘削コスト(約5億円)について2000〜6000万円の削減が期待できます。