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鬼首地熱発電所

電源開発(株)のパンフレットをもとに作成しております。

鬼首(おにこうべ)地熱発電所は、昭和50年3月に運転を開始しました。
東北で3番目。全国では4番目に完成しました。

鬼首地熱発電所
名称 鬼首(おにこうべ)地熱発電所
所在地 宮城県玉造郡鳴子町鬼首字荒雄2-5
認可出力 12,500kW
蒸気部門
発電部門
電源開発株式会社
運転開始 昭和50年3月19日
発電方式 シングルフラッシュ

地熱発電とは

世界有数の火山国である日本は、90度以上の温泉が約100か所もある、地熱に恵まれた国です。温泉は、地下水が温められたものですが、この熱の源こそが、地球の中心では約6,000度、地殻の底では1,000度前後となるマグマ(ドロドロに溶けた高温の岩石)と呼ばれるものです。このマグマは、地下数キロのところに移動、定着し「マグマ溜り」をつくり、多量の熱を数十万年にわたって放出します。しかも、この熱は次第に地殻上部に運ばれ、地中深く浸透している地下水を加熱して、高い圧力をもった熱水や蒸気をつくるのです。
昭和30年代以降、本格的に開発された日本の地熱発電は、この高い圧力をもった熱水のたまりにボーリングを行い、蒸気や熱水を地上に出してこの蒸気の圧力でタービン発電機をまわして電気をつくる蒸気発電方式です。いわば、火力発電所のボイラーの役目を、地球の内部で代わってやっていると考えてもよいでしょう。このように、半永久的に得られる地熱エネルギーの有効活用は「第4の発電方式」として、今、注目を集めています。現在、全国に200か所以上の地熱地帯があり、地下2,000m程度までおよそ3,000万キロワットの資源が存在するといわれています。

美しい自然をそのままに

発電所は、美しい栗駒国定公園の自然景観を損なわないよう、さまざまな対策を整えています。

自然との調和を考えます

発電所各施設の高さ、色彩は自然との調和を図るとともに、建物の周囲は植樹を行い緑化を促進しました。

植物や動物への影響を最小限に

蒸気井の噴気により飛び散り易い熱水に対しては、気水分離器の設置や蒸気放出口の方向を配慮するなど、十分な注意をはらっています。また、蒸気中に含まれる硫化水素などのガスは、冷却塔上部より大量の空気とともに上昇希釈させ、地上に残らないよう処理しています。

騒音対策も万全です

各坑口にフラッシュサイレンサーを設置し、噴出音を低レベルにするなど、さまざまな機器に騒音防止を施しています。

熱水はすべて地下へ還元

蒸気に伴って蒸気井から出される熱水中には、地下のさまざまな含有成分があり、そのままで自然への放流には向きません。従って、熱水はすべて、還元井より地下の深い部分に戻しています。

つねに自然環境をチェック

当発電所の自然への影響は現在まで観測されていませんが、これからも引き続き観測調査を行い、チェックは繰り返されます。

発電所の位置

鬼首地熱発電所のある鳴子町

鳴子町は、江戸時代諸国温泉番付にも東前頭「鳴子の湯」として全国に広く知られた有名な温泉地。当発電所にほど近い鬼首温泉は、轟音とともに15mもの熱湯が噴き上げる珍しい間欠泉や溢れ出た温泉が流れる湯の沢等がある国民保養温泉地。少し足を伸ばせば、全国でも屈指の豊かな泉質に恵まれた鳴子温泉の湯煙と清楚でやさしい表情の鳴子こけしが人々を出迎えてくれます。

発電所PR館

開館期間 4月1日〜11月30日
開館時間 AM10:00〜PM4:00
交通
  • 鳴子駅より21km
  • タクシー(車)で40分
発電所の位置

設備の概要

鬼首地熱発電所では、蒸気井から噴出した蒸気と熱水を気水分離器で分離します。分離後の蒸気は発電所へ、熱水はフラッシュサイレンサーに導きます。導かれた蒸気でタービン・発電機を駆動して発電します(シングルフラッシュ方式)。熱水は還元井により地中に戻されます。

蒸気井・セパレータ・フラッシュサイレンサー

地下約1,500m付近までボーリングして天然蒸気を地上に噴出させる井戸です。この蒸気には熱水が含まれおり、セパレータで分離して、蒸気だけを取り出しタービンへ送ります。熱水は、フラッシュサイレンサーで大気に開放され、温度、圧力を下げて還元井から地中に戻されます。

蒸気井・セパレータ・フラッシュサイレンサー

還元井

蒸気から分離された熱水や、冷却水のあまった水を河川に流さないで、地下に戻すための井戸です。このことは環境をよごさず、しかも地熱蒸気のもとである地下水をからさない役目をはたしています。

還元井

シングルフラッシュ方式

シングルフラッシュ方式

蒸気タービン・発電機

蒸気は、蒸気タービンに導かれ、タービンの羽を高速回転させます。これに直結される発電機が回転し、電気が発生します。

蒸気タービン・発電機

冷却塔

復水器から出る温水を冷却する装置で、ここで冷却された水は再び復水器の冷却水として使われます。

冷却塔

復水器

タービンを回し終わった蒸気を水に戻す装置で、タービンの仕事を効率よくするために、この中を真空に保っています。

復水器

中央制御室

すべての装置や機械の運転と、その状態を見守りコントロールするところです。平成4年4月から横浜市より遠方監視化し、現在無人運転しています。

中央制御室