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八幡平市における「松川地熱発電所」誕生の歴史と地域共生

左:冬の松川の写真、右:松川タービンの写真

松川地熱発電所開発に至る第一歩は、昭和27年(1962)当時、温泉開発のための調査井から蒸気が噴出したことでした。
松川で噴出する蒸気は、イタリアやニュージーランドの発電所と比較しても劣らないことがわかり、調査の結果、世界でも4番目となる発電所が完成するに至ります。

松川地熱発電所完成当初、日本初の地熱発電所ということもあり、連日100人前後、土日には300人を超える見学者が訪れ、平泉-小岩井-松川を結ぶ修学旅行コースにも採り入れられました。
また、近傍に学習院の宿舎があったことから、皇族の方々も多数ご視察されました。現在でも松川地熱館(PR施設)には、年間1万人程度の見学者が来場しています。

松川地熱発電所の特徴は、温泉郷と農業用ハウスへ給湯していることです。
当時、八幡平国立公園に観光客を誘致するために大規模観光団地構想がまとまり、昭和46年(1969)に引湯が開始され、昭和49年(1974)に八幡平温泉郷が落成します。
東北新幹線の開業や東北自動車道の延伸に伴い、観光地開発が加速していきました。
また、昭和55年(1980)には、八幡平温泉郷で熱水利用ハウスの試験栽培が始まり、その後、施設野菜団地として整備され、昭和59年(1984)供用が開始されました。 昭和59年(1984)に施設野菜団地として整備された熱水利用ハウスでは、2つの農家組合が結成され、花き栽培を中心に生産してきましたが、高齢化と後継者不足により、現在では半分以上のハウスが遊休化しています。
一方、こうした地熱を活用した施設を再び注目する動きがあり、八幡平市は平成27年度、冬期間の熱水ハウス栽培に適した作物の販路の検討など行いました。
これにより、若手農業者が熱水ハウスを活用して停滞した農業の再生を図るとともに、市は大手コンビニチェーンと協定を結び、 次世代の若手農業者の育成に取り組んでいます。 また、八幡平市に移住した若者が中心となり「企業組合八幡平地熱活用プロジェクト」を立ち上げ、国の地熱開発理解促進関連事業支援補助金を活用して温泉熱を活用した堆肥舎とハウスを整備し、馬ふん堆肥生産とマッシュルーム栽培に取り組んでいます。

写真 左:八幡平、中:八幡平ピーマン、右:雪のビニールハウス

写真 左:八幡平市温泉、中:八幡平マッシュルーム、右:マッシュルームアップ

馬と若者たち