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Regional Workshop on Geothermal Financing and Risk Mitigation in Africa(IRENA地熱ワークショップ)参加報告

1.開催日時
2018年1月31日(水)〜2月2日(金) 9時00分〜17時00分
2.場所
ケニア共和国ナイロビ市
3.参加者数
約60名
4.概要
 2018年1月31日〜2月2日にナイロビ(ケニア)で開催されたIRENA(国際再生可能エネルギー機関)及び経済産業省が共同開催するアフリカを対象とした国際地熱ワークショップに参加しましたので、その概要を報告します。
 なお、AGENDA他資料は以下URLより閲覧できます。
http://www.irena.org/events/2018/Jan/Regional-Workshop-on-Geothermal-Financing-and-Risk-Mitigation-in-Africa

「Regional Workshop on Geothermal Financing and Risk Mitigation in Africa」には、METI、JOGMEC、IEEJの他、ケニア、エチオピア、ジブチ、タンザニア、ウガンダ、ザンビア、コモロス等の東アフリカ諸国のエネルギー系政府・電力関係者、IRENA、UNIDO、JICA、IGA、UNEP、EAGER等の国際機関、世界銀行、アフリカ開発銀行、GRMF、CIF等の金融機関・基金、日米地熱企業等の約60名が参加し開催されました。

国際地熱ワークショップの様子1

国際地熱ワークショップの様子2

 ワークショップで紹介されました東アフリカ諸国の地熱開発状況については、 アフリカ大地溝帯に2万MW以上の地熱ポテンシャルを有し、東アフリカでは今後10年間に発電容量4千MW以上の増強計画があるが、現在、アフリカではケニアだけが地熱発電所を操業し、世界第9位の発電能力を保有。主に11国際機関の支援プログラムや8金融機関・基金の支援が実施されています。
今後、東アフリカにおいて、さらなる地熱開発の進展のためには、人材育成、技術支援、特に探鉱段階への資金支援が必要と考えられます。

 国別の状況としては、以下の通りとなっています。
  1. コモロス:30MW以上のポテンシャルを有し、GRMFやNZ政府の支援により、地熱開発に取り組んでいます。
  2. ジプチ:1千MW以上の資源量評価、3万kW級Asal-Fiale Projectの開発計画等があります。
  3. エリトリア:ポテンシャルが期待されており、2015年にUNEPの支援を受けて詳細スタディを行ったほか、複数地域で地表調査を実施しました。
  4. エチオピア:1969年以降、積極的に地熱探査を実施、23地域以上で地熱ポテンシャルが確認され、1万MW以上の資源量評価だが、大部分で中低温。1998年にAluto-Langano発電所(7.2千kW)が完成したが、外資獲得不足等が原因でメンテナンスが滞り、操業は停止している。Aluto地域では世銀、アイスランド、JICAの資金支援により2013〜2015年に70MWの拡張を目指し、2坑井が掘削された。また、2018年、500MWが期待されるCorbeti地域での探鉱が開始予定です。
  5. ケニア:1万MW以上の資源量があり、OlkariaとEburruで発電所を操業中です。OlkariaとMenengai地域で開発が進んでおり、Olkaria発電所は国立公園内に位置し、政府が開発をコミット。また再生可能エネルギーの普及のため2008年にFITを導入し、地熱開発の促進に努めてきました。これまで、日本、NZ、アイスランドなどが人材育成を支援しています。
  6. タンザニア:東・西部の5地域を中心に500MW以上の資源量賦存が評価されており、Ngozi、Songwe、Mbaka地域でGRMFやAfDBの支援の下、調査が行われています。
  7. ザンビア:1986年、Kapisya地域で200kWのパイロットプラントが建設されたが、現在は運転されていない。Kafue地溝では掘削調査実施中です。
  8. ルワンダ、ウガンダ、キビロ、ブランガなどでも地熱資源が確認されており、調査が行われています。

 その他、地熱開発にかかるリスク低減や投資の促進を観点にした地熱探鉱開発のフレームワーク(地熱権、規制、政府政策・支援策、電力購入、税制、環境影響評価、保険)や国際機関の支援プログラム(EAGER、GRMF、JICA、ESMAP-世銀グループ、InfraCo Africa、IRENA)の紹介、議論が行われました。
 地熱発電におけるクリーン、コスト競争力、長期間にわたる信頼のおけるベースロード電源-水力、風力、太陽光の他の再生可能エネルギーを十分に補える電力供給源であることが確認された一方、長期間にわたる地熱開発の特殊性、掘削作業やリグ調達・保守をはじめとする高額な開発投資費用を背景とする資金支援(助成)・ファイナンス・コスト削減、技術支援、専門家の不足に係る人材育成(ファイナンスや意思決定部門を含む)の必要性が多く指摘されました。  また、JOGMECなどが実施する技術開発への期待・必要性、アフリカ諸国がケニアの経験を実務的に学ぶことの有益性を唱えるコメントがありました。
 本ワークショップは、特に東アフリカ諸国における地熱開発の促進の参考にするため、諸外国、国際機関、金融機関、企業の経験や情報を共有することを目的に開催されたものであり、二日間にわたって多くのプレゼン、意見交換、ネットワーキングなどが行われ、成功裏に終了しました。

 また本ワークショップの第3日目には、Olkaria地熱発電所見学が行われました。

Olkaria地熱発電所の写真1

Olkaria地熱発電所見学の写真2