「高校生向け地熱講義」@岩手県立平舘高等学校 開催報告
1.開催日時
2025(令和7)年9月30日(火) 13時35分~15時25分
2.場所
岩手県立平舘高等学校(岩手県八幡平市平舘第25地割25-6)視聴覚室
3.参加者
1年生18名
4.主催
JOGMEC(岩手県八幡平市主催「高校生地熱探検隊2025」内にて実施)
5.開催背景・目的
JOGMEC地熱事業部企画課では、2017(平成29)年度より地熱資源開発理解促進活動の一環として、主に小中学生を対象にした「地熱特別授業」を開始し、2022(令和4)年度からは対象を拡大して、「高校生向け地熱講義」も実施しています。
今回は、日本初の商用地熱発電所である「松川地熱発電所」や、「松尾八幡平地熱発電所」、「安比地熱発電所」を有し、地熱の利活用も盛んに行われている岩手県八幡平市の岩手県立平舘高等学校1年生を対象に、地域特有の地熱資源に対する理解を深めるため、「地熱発電の仕組み」、「地熱と地域との共生」を中心とした講義及びグループワークを実施しました。
また、今回の講義では、八幡平市の旧松尾鉱山から排出される大量の強酸性水を中和処理するための「旧松尾鉱山新中和処理施設」をJOGMECが管理していることや、今後進学や就職を控えた生徒さんたちにとって少しでも参考になればと、JOGMEC入構3年目の職員が自身の学生時代、就職活動のエピソードなどを紹介しました。
6.講義概要
(1)地熱発電の仕組み、地熱資源開発の進め方
(2)JOGMECの役割、JOGMEC職員の学生時代~入構後の経験談
(3)八幡平市の地熱資源
(4)グループワーク(テーマ:「八幡平市の将来のために地熱をどうやって活用するか」)
7.生徒さんの感想(事後アンケートより 原文ママ・抜粋)
【講義について】
・これからの未来のために地熱発電を利用していったらもっと生活が豊かになると思いました。
・いろんなところに地熱を使ってほしい。
・(旧松尾鉱山中和処理施設について)裏でいろいろな工夫をして水質汚染がおこらないようにしていたのは、すごいと思いました。
・地熱発電所は、つくるところから完成するまでの道は長いけど、長年かけて完成させ、自分たちの生活に役立てられているのはすごいと思った。
・地熱をどうやったら活用できるか、そのために自分たちにできることは何かを考えていくことが重要だと思った。
・八幡平市の地熱発電は世界的にも進んでいることが分かった。
【グループワークについて】
・一人一人ちがう考えでおもしろかった。
・自分には気づけない部分もあるのでよかったです。
・様々な視点を取り入れることが議論において最も重要だと思った。
・今後の岩手について考えた。
・自分では考えていなかった意見を聞いて、それについて深く話し合って、私達の意見で八幡平を少しでも変えられたらいいと思った。
8.写真
