環境との調和、人々との共生(インドネシア)
ワヤン・ウィンドゥ地熱発電所 [ インドネシア ]
最大出力:227MW
標高1,700m、緑のじゅうたんのように広がる茶畑と森林の中にワヤン・ウィンドゥ地熱発電所はあります。真っ白い蒸気を背景に茶摘みをする住民たちの脇を銀色のパイプラインが伸びる風景は幻想的で、「世界一美しい地熱発電所」と言われています。最大出力は1号機、2号機合わせて227MW。インドネシア最大級の地熱発電所です。
周囲が茶畑のため、自然環境への配慮は欠かせません。例えば苗床を会社内に作って傾斜地に植林する、蒸気が茶畑に影響を与えそうな場所では蒸気の向きを変えて環境への影響を低減するなど、住民の意見を取り入れつつ、環境改善に取り組んでいます。四半期に一度、環境部会の報告会があり、報告書が政府はもちろん、地元にも配られています。また、CSR(企業の社会的責任)活動にも力を入れており、地域住民の生活向上や道路、橋の保全、学校の建設などさまざまな取り組みを通じて、地域との共生を進めています。
MESSAGE
所員の現地採用や学校の建設など、積極的に地域とのつながりを深めています。
この発電所は13の村に囲まれていますが、建設前から説明会を開いて理解活動に努めてきたおかげで、とてもいい関係が維持できています。所員の現地採用はもちろん、地域住民の収入を増やすプログラムの実施や学校やモスクの建設、奨学金の寄付などさまざまな活動を行い、地域とのつながりを深めてきました。また、地熱という資源を発電以外にも生かすため、蒸気や温水を使って特産の茶葉を乾かすことにも取り組み始めています。
(フィールドマネージャー ドウィ・ユダーさん(スターエナジー社))(2012年当時)