助成金交付事業採択案件紹介

温泉や観光事業と共生するバイナリー地熱発電
洞爺湖温泉地域[北海道洞爺湖町]

洞爺湖温泉利用協同組合は、平成25年度にJOGMECの地熱資源開発調査事業費助成金を受けて、有珠山中腹に調査井を掘削し、高温地熱水の開発に成功いたしました。また、平成26年度に経済産業省北海道経済産業局の地熱開発理解促進関連事業支援補助金を受け、その高温地熱水の多用途利用にあたっての施設整備事業を実施しました。

洞爺湖町は、当該調査井を地域活性化に活用するため、洞爺湖町、一般社団法人洞爺湖温泉観光協会、洞爺湖温泉利用協同組合、とうや湖温泉旅館組合、洞爺湖町商工会で構成される「洞爺湖温泉「宝の山」プロジェクト協議会」が主体となって高温地熱水を活用する地熱発電事業、温泉供給事業、観光産業事業等の地域活性化事業等に取り組んでいくための地域再生計画を内閣総理大臣あてに申請し、平成26年11月28日付をもって認定を受けています。

MESSAGE

地熱開発は、温泉や観光事業との共生が重要です。

洞爺湖温泉利用協同組合 四宮 博さん

この地域には、来年、開湯100年を迎える洞爺湖温泉がありますが、2000年の有珠山の噴火以降、温泉の温度が低下していました。私たちは、地熱開発のみを推進するのではなく、観光資源としての利用や、地域の電源としての利用など、観光事業者や行政と一体になり、地熱による地域振興のプランを描きながら事業を進めています。また、温泉資源への環境事前調査も1年かけて実施しました。今回、100℃の温泉(地熱)が湧出したことで、地熱利用による温泉卵「ジオたまご®」や野菜栽培などの観光資源開発も可能になり、洞爺湖温泉地域のポテンシャルが拡大しました。ここに来れば、地熱と温泉と地域が連携する姿を体験いただくことができます。

(洞爺湖温泉利用協同組合 四宮 博さん)

源泉の近くに設置されたバイナリー発電の建屋とジオたまご。

JOGMEC助成金による地熱調査井の活用について

洞爺湖温泉利用協同組合は、平成25年度にJOGMECの地熱資源開発調査事業費助成金を受けて、有珠山中腹に調査井を掘削し、高温地熱水の開発に成功いたしました。また、平成26年度に経済産業省北海道経済産業局の地熱開発理解促進関連事業支援補助金を受け、その高温地熱水の多用途利用にあたっての施設整備事業を実施しました。

洞爺湖町は、当該調査井を地域活性化に活用するため、洞爺湖町、一般社団法人洞爺湖温泉観光協会、洞爺湖温泉利用協同組合、とうや湖温泉旅館組合、洞爺湖町商工会で構成される「洞爺湖温泉「宝の山」プロジェクト協議会」が主体となって高温地熱水を活用する地熱発電事業、温泉供給事業、観光産業事業等の地域活性化事業等に取り組んでいくための地域再生計画を内閣総理大臣あてに申請し、平成26年11月28日付をもって認定を受けたところです。

JOGMECの当該助成金を受けた洞爺湖温泉利用協同組合は、当該調査井を自ら行う調査以外の用途に利用する場合は、通常、JOGMECへの返納金が必要となりますが、当該調査井を無償譲渡する先の洞爺湖町において地域再生計画の認定を受けたことから、JOGMECにて、当該調査井の処分(無償譲渡)について承認いたしました。

JOGMEC助成金により掘削された調査井が地熱発電事業等に活用されるのは初めてであり、この事例を契機として、各地域に賦存する地熱資源の開発に寄与するとともに、一層の地域活性化に繋がるように支援してまいります。

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