自然エネルギー大国の展望「地熱発電から、さらにその先へ」(アイスランド)

北大西洋に浮かぶ世界最北の島国、アイスランド。世界有数の温泉大国として有名で、各国から大勢の観光客が集まってきます。

アイスランド
巨大露天風呂ブルーラグーン

中でも人気なのがブルーラグーンという巨大露天風呂。ミネラルを豊富に含み、美肌効果があると年間40万人もの来場者が訪れる人気スポットです。実はここ、天然温泉ではなく地熱発電所が汲み上げた地下熱水を再利用した施設なのです。アイスランドの電力は100%自然エネルギー。そのうちの20%以上を地熱発電で賄っています。

アイスランドの地熱発電所

地熱発電所から出る温水はパイプラインで都市に運ばれ、道路の凍結を防いだり、各家庭の暖房や給湯に使われています。暖房費は石油を使う場合の1/4という安さです。また、温水は温室栽培にも使われており、今までは気温が低くて作れなかったさまざまな野菜や果物を育てることが可能になるなど、発電以外のメリットも数多く生み出されて、国の経済にも大きく貢献しています。

MESSAGE

日本の技術やノウハウを活用して、インドネシアの発展に貢献していきたい。

豊富な地熱資源と高い技術力をもつ日本には、地熱を活用できる可能性が大いにあります。

ステファン・ラウルス・ステファンソン駐日アイスランド大使

アイスランドでは85年前から首都レイキャビクの暖房用に温水を利用するという形で地熱利用が行われています。その後、地熱発電が始まり、現在では発電以外にもさまざまな形で活用されています。日本には豊富な地熱資源はもちろん、地熱活用のための素晴らしい技術があり、アイスランドで使われている地熱タービンのほとんどは日本製です。アイスランド同様、日本には地熱を活用できる可能性が大いにあると私は思っています。
ステファン・ラウルス・ステファンソン駐日アイスランド大使
(2012年11月)

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